分析をしてみよう(実験編)

 手が汚れている場合はちゃんと洗います。実験をはじめてからバタバタしないように必要なものは机の上にちゃんと置いておきます。記録するための用紙やペンも忘れずに。


チューブに番号を付ける

サンプルをいれるチューブに番号を付けておきます。CP4EPSPSとPATの二つを同時に試験するので、二つチューブを用意して、わかるように番号を付けます。

サンプルを取り出す

冷凍庫からサンプルを取り出します。正しい結果を得るために、他のサンプルを汚染しないように注意します。

葉をちぎり取る

葉や鞘を小さくちぎり取ります。あまり大きくとりすぎると試験液が濃くなり過ぎてしまうので5mm角ぐらいの大きさでよいと思います。反応感度には十分足りるようです。

ちぎるときに手を汚してしまった場合は、忘れずに手を洗います。

チューブにいれる

ちぎった葉をチューブにいれます。チューブには忘れずに番号を間違えないように。しっかりとおくまでいれます。

蒸留水を加える

チューブに蒸留水を入れます。ちょうどチューブの太さが変わるところまでいれるようにしました。(0.5mlぐらいです)

すりつぶす

液をこぼさないように気をつけながらすりつぶします。ついてきたスポイトもしくは爪楊枝でかまわないと思います。ぐいぐいとしっかりとつぶします。

抽出液の具合

葉から液が溶け出してきていれば試験に使えます。

試験紙を取り出す

試験紙を取り出します。汚れた手で取り出すと他の試験紙を汚染しますから注意します。取り出したらすぐにフタをします。

試験開始

ストップウォッチを用意して反応時間をセットしたら、試験紙をサンプルに浸します。判定までおよそ5分間です。反応が遅い場合やすりつぶしたサンプルの量が少なかった場合は長めにします。

反応中1

下から抽出液がすい上がっていきます。ピンク色の色素が上に登っていきますのでわかると思います。

反応中2

抽出液が吸い上がっていくと赤い線が見えてくるようになります。

判定

CP4, LL、どちらの試験紙も抽出液が吸い上がっていくと赤い線が見えてくるようになります。

線が二本現れた場合は遺伝子組換えナタネとなります。

上の線はコントロール(試験反応が正しくおこなわれているかを示す)です。試験がうまくいっているかどうかの指標になります。出ない場合は試験に問題があります。

下の線が遺伝子組換えナタネが作るタンパク質と反応してできる線です。

なお一本も線がでない場合は試験に問題がありますので、もう少し反応が進まで待ってみるか、葉の量を減らしたり、増やしたりして最初からやり直します。

結果が気になってつい忘れてしまいがちですが、結果はすぐにノートへ記入しておきます。

判定例1

左の写真ではCP4(右側)に二本線がありますので、検査したナタネはCP4EPSPSタンパク質を作るナタネであり、LLの方には一本しか線がありませんのでLL系ナタネではないと判断します。

判定例2

左の写真ではLL(左側)に二本線がありますので、検査したナタネはPATタンパク質を作るナタネであり、CP4の方には一本しか線がありませんのでCP4EPSPS系ナタネではないと判断します。




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