皆様へ心よりの御礼を申し上げます。
昨年11月より、ガスクロマトグラフ質量分析計の更新と機能強化のための緊急募金をお願いして参りましたが、皆様のお力添えによりまして、目標としていた1,000万円を大幅に超える3,000万円に到達するゴールを迎えることができました。深く感謝を申し上げます。
おかげさまで、懸案であったガスクロマトグラフ質量分析計の更新を無事に完了することができました。また、いままで更新したくても我慢をしていた電子天秤などの基本設備や標準試薬類の追加も行うことができました。意気消沈していた試験室でしたが、現在、新たな装置を活用して、パワーアップした検査態勢の立ち上げを目指し、鋭意、取り組んでいるところです。
募金に添えられてたくさんのメッセージもいただきました。どれもジンと胸を打たれるものばかりで、スタッフ一同、時にはメソメソしながら読ませていただきました。この度の取り組みで受け取りましたのは募金だけではなく、私たちの施設への信頼と期待もいただいたのだと感じています。
新たな装置といただいた募金を活用して、皆様と一緒に輸入食品の監視、農薬、PFAS、遺伝子組み換えなどの調査に取り組んで参ります。今後にご期待をいただけますと幸いです。
募金は、皆様へのご報告と取りまとめも兼ねて4月末で一定の区切りとしましたが、まだまだ今後も取り組みは継続していく予定でいます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
また、もしまだ分析サポーター会員になっていない方がおられましたら、これを機会に是非、ご登録いただき、私たちと一緒に調査研究の活動に加わっていただけたらと思います。お手元に検査室ニュースのお届けができますし、なにより私たちも、懸命に取り組んだ調査データを見ていただくという楽しみを増やすことができます。ご検討いただけますと幸いです( 分析サポーター会員の登録ページへ)。
この度導入したガスクロマトグラフ質量分析計は、島津製作所製GCMS-QP2020NXをベースとしたシステムです。残念ながら新品ではなく、中古品での導入となりましたが、EI法、CI法などでのイオン化分析ができる構成となっているほか、多機能オートサンプラーシステムのAOC-6000を備えていて、一般的な液体サンプルの注入から、ヘッドスペース分析、SPME分析にも対応できるものです。
また、気化ユニットには、標準的なスプリット・スプリットレス気化室に加え、大量注入口装置LVIが搭載されており、高感度分析ができるようになっています。さらに、現時点ではまだ接続されていませんが、質量分析ユニットには、直接試料を注入して分析ができる直接試料導入装置(DI)が付属しており、難揮発性物質や熱に不安定な物質などの測定にも期待ができる充実した構成となっています。
従来から取り組んできた食品の残留農薬分析をはじめ、環境試料やPFAS、食品の特異成分の分析等に、活用していきます。
郵便振替口座での募金をお受けしています。払込用紙の通信欄に「募金」と忘れずにお書き下さい。また、住所、電話番号は、省略せずにお書き下さい(御礼のお手紙がお届けできなくなります)。