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材料・道具を用意しよう

ここでは小松菜の硝酸イオン濃度を分析しています。

Merck社RQFlex2またはRQFlex Plus

関東化学で取り扱っています。反射式光度計です。2とPlusの違いはPlusの方が高感度で、液体も直接測定できるところです。ウチにはどちらもありますが、今回は2の方を使います。特に意味はありません。

リフレクトクァント試験紙
硝酸イオン(測定レンジ5~225ppm)
RQフレックス用の試験紙です。コレを野菜汁に浸して発色させ、その色の濃さをRQフレックスで測定し、濃度を算出します。硝酸イオン用にはレンジの異なる2種類の試験紙がありますが、ここでは5~225ppmのものを使っています。(もう一つは3~90ppm)
マイクロチューブ1.5ml

2mlのものでも良いです。マイクロチューブに野菜の汁を入れ、遠心分離をして野菜のカスなどを沈殿させたあと、その上澄みを分析に使用します。下に書いた濾過をする場合に比べ、洗い物や待ち時間が少なくてすむので楽です。多数のサンプルを検査しなくてはいけない時にはとても有効です。

マイクロチューブがない場合は、ガラスのロートとビーカーを用意して、野菜の汁を濾過して得られる透明な液体を分析に使用します。

遠心分離器(IWAKI製)

遠心分離器(マイクロチューブ用)です。MAX12000RPMのIWAKI製です。いくつか同様の機械が市販されていますが、デザインがいいのでコレを使っています。たしか6~8万円ぐらいだったと思います。残念ながら安いものではないです。この装置がない施設では、あきらめて上記の濾過をするしかありません。

キムワイプ

ティッシュでも布でもかまいません。試験紙に付着した余分な試料やカスをふき取るのに必須です。

ミルアンドミキサー(Twinbird製)

特売で3980ぐらいでした。モーター部と粉砕部が別れます。ツインバードのこのミルは値段も安く、粉砕部はフタ、筒、刃部の三つに分かれるので、洗浄するのが簡単。愛用しています。粉砕部は1個2900円ぐらいでちょっとぼりすぎですが、それぞれの成形技術が高いらしく、ウチにある10数本の粉砕部はほとんど重さが変わらないという利点があります。小型なので、粉砕がうまくいかないときはミル丸ごと振り回したりと荒技も可能です。ツインバードのサポートはしっかりしていてパーツ類も翌日配達が可能なので助かります。欲を言えばもう少し大きいといいのですが。

電子天秤(ザルトリウス製)

実験室には良くある電子天秤です。なければ実験のスケールをもっと大きくして、家庭用の秤で量っても良いと思います。

実験記入用紙

組合員に使ってもらっている実験記録用紙。重さとくわえた水の量から濃度を算出、用途別換算ができるようになっています。
硝酸用記入用紙はここからダウンロードできます(pdf形式)。うまくいかないときは右クリックで保存してください。

5訂日本食品成分表

RQフレックスでそのまま分析することが出来る野菜もありますが、葉物などは硝酸イオンがものすごく濃いので、たいてい場合薄めないと分析できません。そこで、5訂日本食品成分表を見ます。成分表には硝酸濃度が記載されていますので、その数値を参考にどのぐらい薄めたらいいかを判断していきます。ココでは普段私達が作業を簡略化するために使用している作物別希釈倍率早見表を使ってください。ここからダウンロードできます。とりあえずその1版です。




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